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2011年1月16日 (日)

相棒劇場版2感想「彼への手紙」〜ネタバレあり〜

相棒劇場版2感想「彼への手紙」〜ネタバレあり〜
小野田官房長


公開初日に、そして今日まで数度と劇場版を鑑賞致しました。

公開される前から、CMや雑誌等のメディアを拝見するだけで「警視庁占拠」という大きな事件以上の不穏さを感じでいました。
公開は楽しみだけれど……見てしまったら、その「不穏」を推測のものから、事実として確定し、受け止めなければならない。
それはとても辛いことだと察していたので、鑑賞するのが怖くもありました。

でも、作品そのものを好いているのですから、この現実から目を逸らすわけには参りません。
Season9は既に動きだし、映画の世界(2010年夏)を経た2010年秋の相棒世界は衆目のもとに広がっているのです。

今見ている特命係が、
右京さんが経験したこの夏の出来事を、見過ごすわけにはいかないですよ。


それに、きっと貴方だって思っているのではありませんか?
Season9でも、右京さんが己の正義の元に奔走し、権力と対峙するとき。
姿こそなくても、貴方の陰は常に右京さんの側にあることを。
それは、劇場版の結末を知ってこそ色濃く鮮やかに感じ取ることができます。

この結末をもって、より一層に貴方と右京さんの関係は強固になり、そして永久のものになった、と私は思ってなりません。

殺されるべき人の腕の中でその命を絶え、
同時にかつて自分の未来を奪った男が亡くなる瞬間を目前で見つめる。
人命ははかなく、誰にでも等しくそのはかなさは在って。
貴方という人でさえ、こんなにも容易くこの世を去ってしまうものなんだと、現実のせちがらさをドラマ世界で確認してしまいました。

でも……あのような結末の中でも、
官房長、貴方は幸せだったのではないでしょうか?
最後に右京さんの温もりに触れ、最後に自分の事をみつめ、自分を呼んでくれたのだから。

そして、これからずっと彼の中に貴方の存在は在りつづけると思うから。
あの終焉を、最期を看取った人のことを、簡単に忘れることができるわけないじゃないですか。

この解釈は間違っているかもしれないけれど、右京さんに看取られて亡くなっていく顛末は……貴方にとって幸せだった……。
そう思いたいのです。
いや、せめてそう思わせて下さい。
でなければ……貴方を失った喪失感が辛くて苦しいのです。
胸の奥がずっしりと重くて、そのまま座り込んで倒れ込んでしまいそうな程に。

そこに、ささやかでも「幸せ」を注ぐことができれば、私は前を向くことができそうです。

右京さんは、歩き出しています。真っすぐ前を向いて。

私も貴方を忘れることなく、前へ歩きだそうと思います。

本当に……今更ながらに、貴方の事が大好きでした。
でも、これからもずっと……。

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